結論から言っておくと、このメーカーの商品は買わない方が良いですね。
1年未満で故障したのですが、連絡をしても返事が一切ありません。
軽さやデザインは確かに優秀ですが、サポートはまったく期待できませんので、「壊れたら捨てる」くらいの感覚でしたらアリでしょう。
以下、当時の感想です。
本日ご紹介するのは、重量わずか1kg以内と非常に軽く、そして細くスタイリッシュなデザインが特徴のスティッククリーナーです。
提供でのレビュー依頼が来たのですが、商品ページの説明やらレビューやらが怪しい日本語のオンパレードで、お世辞にも第一印象は良くありませんでした。
しかし、ちょうどスティッククリーナーが欲しいなぁと思っていたところでしたので、ダメ元と言いますか人柱になるつもりで依頼を受けることにしたのです。
そこで今回は、MooSoo(モーソー)のK13 ハンディクリーナーを1ヶ月ほど使用してみた正直な感想をお届けします。
MooSoo K13 ハンディクリーナー
今回、レビュー依頼で提供していただいた商品はMooSooのスティック型コードレスサイクロン掃除機『K13 ハンディクリーナー』です。
MooSooは中国の企業「JIMO」の日本向け生活家電ブランドで、K13のような掃除機のほか、電気シェーバーや高圧洗浄機も販売しています。
K13最大の特徴は何と言っても、このデザインでしょう。
ビームサーベルやライトセーバーを彷彿とさせる直線的な見た目が、とにかく奇抜です。
ちなみにK13以外の掃除機も依頼品の候補に挙がっていたのですが、この個性的なデザインのクリーナーの使い勝手が気になり、K13を選びました。
想像を上回る軽さとコンパクトさ
K13が自宅に届いてまず驚いたのが、パッケージの小ささと軽さです。
私は以前に家電量販店でアルバイトをしていて、そこで様々なメーカーの掃除機の箱も見てきましたが、こんなにも小さくて軽い箱は初めて見ました。
本体のみの重量で0.5kg、パイプとヘッドを付けても0.9kgと謳われており、相当軽いのだろうとは漠然と想像していましたが、実物を手にした時の印象は「衝撃」の2文字に尽きます。
MooSoo K13 内容品・商品仕様
MooSoo K13の内容品は以下の通りです。
- MooSoo K13 ハンディクリーナー本体
- アルミ製パイプ
- ヘッド
- 2in1ブラシ
- 充電用ACアダプター
- 壁掛けパーツ
- 取り扱い説明書
実物を手に取ると、その軽さに改めて驚かされます。
グレーとシルバーの中間のようなカラーリングも渋くて良いですね。
12段階で長さを幅広く変更できるアルミ製のパイプも軽量ながら肉厚で、作りはしっかりしている印象を受けます。
ヘッドはブラシなどが付いているわけでなく、車のワイパーのようなゴムが吸い込み口の後部に取り付けられているだけのシンプルな構造です。
このヘッドにちょっと気になる点があるのですが、詳しくは後ほど、使用感とともにお話しします。
充電は本体後部のゴム製カバーを外して行い、約5時間の充電で、標準モードで最長19分間、パワフルモードで最長12分間の稼働が可能です。
バッテリーに関しては細かく改善が入っていて、現在販売されているモデルですと最長で21~22分ほど稼働できるようになっているとのことでした。
とはいえ一般的なコードレスクリーナーの稼働時間は30分~1時間程度ですので、それに比べると少々頼りないですね。
また、充電しながらの使用は出来ません。
クリーナー本体とパイプ、2in1ブラシをまとめて収納できる壁掛けパーツが付属していますが、取り付けには壁にネジで穴を開けなければならないため、賃貸暮らしの私は残念ながら使用していません。
そこで、こちらのようなスティッククリーナー用のスタンドを購入しようと検討中です!
説明書は中国メーカー品あるあるな「怪しい日本語」ではあるものの、イラストも付いていて分かりやすいですね。
ゴミ捨て・メンテナンスについて
K13はサイクロン式のため、紙パックは必要なく、本体のクリアパーツがダストカップになっていて、ゴミ捨てがワンタッチで簡単に行えます。
さらに、本体側にセットされたステンレスと紙製の2種類のフィルターが埃をシャットアウトします。
どちらのフィルターも水洗いも可能ですが、紙製のHEPAフィルターは消耗品となっており、交換時期の目安は2~3ヶ月に1度とされています。
ちょうど在庫切れとなっている交換用フィルターは、価格が1個800円で、3個セットですと2,100円です。
数ヶ月に1個しか使わないとはいえ、同メーカーのK12用がもっと安く販売されていますので、少々割高に感じてしまいますね。
K12用のフィルターが使用可能!
K13用のフィルターが在庫切れのまま数ヶ月が経過…。
「一生入荷しないのでは?」と心配になり、商品写真がそっくりだったK12用のフィルターをダメ元で購入してみることに。
実物が届き、見比べてみたところ、瓜二つ!…というより同じ物では?
実際に使用してもまったく問題が無く、これなら今後はK12用のフィルターを買えば良いか…なんて思っていましたら、楽天のMooSoo公式ショップも「K12/K12-M/K13用」という表記に変更されていました。
2020年8月時点で、Amazonの方ではK12用とK13用で商品ページがまだ分かれていますが、「K12用のフィルターを使えば問題無い」と考えていただければOKです!
1ヶ月使用してみての感想
MooSoo K13を1ヶ月ほど、メインの掃除機として使い倒してみた感想ですが、正直なところ「かなりアリ」です!
まず、軽さは正義ですね。お世辞抜きに、これほど軽いクリーナーは使ったことが無いです。
掃除機が軽くて持つのが楽になると、「掃除をしよう!」と動き出すためのハードルがグッと下がり、結果として掃除をする頻度がものすごく上がりました。
そして、コンパクトながらモーターはなかなかにパワフルです。
スティッククリーナーを買ったのが十数年ぶりという点を差し引いても、「この小さな本体のどこにそんな力が?」と感じるほどに力強く吸ってくれます。
一方で、イマイチなのがヘッドですね。
ブラシなどが付いていないうえに、床との隙間が大きいのか、せっかくのモーターのパワーを活かし切れていない印象です。
埃は気持ち良いくらいに吸ってくれますが、髪の毛などはかなり苦手としています。
カーペットに絡まった髪の毛だけならまだしも、フローリングの床に落ちている場合ですら、なかなか吸えずに何往復かヘッドを滑らせる必要があるほどです。
そうした場合、私はパイプを外して本体で直接吸わせています。
すると、驚くほどあっさり吸えてしまうため、やはり原因はモーターの強さでなくヘッドの形状や構造にあるのだと考えております。
ですので、このヘッドだけはちょっと改善してもらいたいところです。
軽いから車内の掃除にも便利!
微妙な印象のヘッドに対し、2in1ノズルはとても使いやすいですね。
本体の軽さとも相まって、サッと持ち出して車内の掃除をするのにも相性抜群です!
シートの縫い目に挟まった埃もこの通り。いやぁ…気持ち良いですね。
充電の完了通知機能が欲しい
もう1つ気になったのは、充電についてです。
ACアダプターに接続するとスイッチ部のLEDが青く点灯するのですが、満充電になっても表示が変わりません。
他の色に変化したり消灯してくれれば、充電が終わったことが分かりやすいのですが…。
なぜこんなことを気にするかと言えば、説明書にも「過充電をしないでください」と書かれているためです。
ワットチェッカーを使って充電中の電力を計測をしてみたところ、充電中は約9W、充電が完了すると0~1Wと変化したため、過充電にならないようには設定されてはいるようです。
とはいえ、電力が完全にカットされているわけでは無さそうですので、商品を長く使うためにも、せめて満充電になったことを目で見て分かる仕様にしておいてもらいたいですね。
気軽に使えるサブ機として最適なクリーナー
ヘッドの吸引力不足と充電状況の分かりにくさというイマイチな点もありましたが、総合的には大満足な商品です!
これまでは週末の休日に「よし、やるか!」と意気込んで取り組む「イベント」だったはずの掃除が、K13 ハンディクリーナーが家に来てからは2~3日に1度は掃除機をかけているほど、掃除が完全に「生活の一部」となりました。
軽くてスイスイ動かせることが、こんなにも掃除を「アタリマエ」にしてくれるとは、これまでは全く想像していなかったですね。
また、私の掃除を行う頻度が上がったのは、K13の稼働時間も影響しているかもしれません。
満充電でも15分程度しか動かず、そのうえ充電しながらの使用は出来ないため、1度にまとめて掃除を行うのには不向きです。
私は掃除の習慣が身についたことで気にならなくなりましたが、掃除の時間が長い人にはK13をおすすめしません。
それよりも、ゴミや埃が気になった時にサッと取り出して使うような、サブのクリーナーとしての使い方が最も合っています。
超軽量で近未来的なデザインの本体で、そのうえ価格はAmazonですと約8,000円と、コスパは凄まじく高いです!
まったく入荷せずに困っていた交換用フィルター問題も無事に解決した今、安心しておすすめできます。
メインで使っている掃除機が重くて悩んでいる人に、MooSooのK13 ハンディクリーナーをぜひ試してみていただきたいですね。