スマートフォンの進化に合わせて、モバイルバッテリーも大容量化・軽量化・無線充電に対応などなど、多機能・高性能化しています。
その中には大出力のUSB Type-C端子を備え、ノートパソコンの充電まで出来てしまう商品もあるほどです。
しかし、そうしたバッテリーで充電できるのは、あくまでUSBでの充電にノートパソコン側で対応できている場合のみ。
今回の記事では、従来の専用ACアダプターを使用して充電するタイプのノートパソコンをはじめ、USB充電に非対応の機器を場所を選ばず充電できる素敵なアイテム「AC出力付きのモバイルバッテリー」をご紹介します。
AC出力を備えたモバイルバッテリーはノマドワーカーの強い味方
今日ご紹介するのは、RAVPower製モバイルバッテリー『RP-PB054』です。
モバイルバッテリーの価格といえば2,000~3,000円程度をイメージしますが、RP-PB054はなんと1万円オーバー。
しかし、その金額を出すだけの価値があると、私は声を大にして言いたいです。
RP-PB054は20100mAhの大容量も特徴ですが、その最大の魅力はやはりAC出力が可能な点。
つまり、家庭用コンセントを必要とする機器にも電気を供給できるというわけです。
たとえばカフェで作業をしている際に、必ずしも席にコンセントがあって電気を使わせてもらえるお店ばかりではありませんよね。
USB PD(Power Delivery)に対応したUSB Type-C端子を備えたノートパソコンならば、同じくUSB PD対応のモバイルバッテリーがあれば外出先でも充電が可能です。
しかし、専用のACアダプターを使わなければならない機種もまだまだ多いのが現実。
そうなると、出先で作業をする場合のお店や席選びで、コンセントが利用可能かどうかを気にしなければいけません。
そんな時、AC出力対応のモバイルバッテリーがあれば、いつでもどこでも電源を気にせずに作業が可能になるのです。
RAVPower RP-PB054 レビュー
RP-PB054の付属品は以下の通り。
- RAVPower 20100mAh ポータブル電源本体
- 本体充電用ACアダプター
- Micro USBケーブル(30cm)
- Micro USBケーブル(60cm)
- 収納ケース
- 取扱説明書(日本語対応)


以上の付属品を、収納ケースにまとめて入れて持ち運びが可能。
とはいえケース自体のサイズがかなり大きいため、普段はバッテリー本体のみを持ち歩いています。


このバッテリー本体のサイズ感が絶妙で、500mlペットボトルの直径とほぼ同じ太さになっているのです。
そのため、たとえばバッグ内部のドリンクホルダーにぴったりと収まります。
先日もキャンプに行ってきたのですが、キャンプチェアのドリンクホルダーにもこの通り。
モバイルバッテリーといえば平たい形状の商品が一般的ですが、このように扱いやすい形状にすることで利便性を高めるアプローチは非常に好印象です。
商品の参考写真だと自転車のボトルホルダーに入れて使用されていますが、防水防塵には非対応ですので、このような使い方は控えましょうw
AC出力に加えて2種類のUSB出力端子も搭載
出力可能な端子はUSB Type-AとType-Cを1ポートずつと、そしてRP-PB054最大の魅力であるAC出力を備えています。
USB Type-AはRAVPower独自技術のiSmartに対応し、接続した機器に合わせて最適なパワーで給電を行います。
USB Type-Cは残念ながらUSB PDには非対応なものの、最大で5V/3Aの大出力に対応しています。
AC出力は最大で65Wまでの機器に対応しており、一般的なノートパソコン用ACアダプターならば問題なく使用可能。
出力端子は豊富に備えているRP-PB054ですが、入力端子…つまりRP-PB054側を充電する際には付属のACアダプターを使って専用の端子から充電する仕様となっています。
USB端子からの充電には対応していないため、数日間の旅行などに行く場合には、この専用ACアダプターを持っていく必要があるということです。
バッテリー自体をUSB Type-Cから充電可能になっていれば、荷物をさらに少なくできるので、ここは少し残念なポイントですね。
その代わりと言ってはなんですが、24V/1Aでの充電を行えるために充電は非常に高速で、20100mAhの大容量を4〜5時間で満タンにできます。
AC出力時には電源の入れ忘れに注意
USB端子から充電する場合には、ケーブルを挿して機器と接続するだけでバッテリーの電源が自動で入って充電が始まります。
しかし、AC出力端子には自動での電源ON機能が備わっていないため、端子横に用意された電源ボタンを長押しして電源ONにする必要があります。
バッテリーの電源をONにするとAC出力端子の隣にあるLEDが緑色に点灯します。
そのため忘れることは少ないように思えますが、先にACアダプターを挿してしまうとLEDが隠れてしまうので、実際に使用している中で電源の入れ忘れは何度かありました。
ちなみにAC出力の場合でも電源のオフは自動で、接続した機器がフル充電されるか、もしくは通電の無い状態で1分間が経過すると電源が切れる仕様となっています。
コンセントを気にせずに作業できる快適さが手放せない!
私が愛用しているZenBook Flip SはUSB Type-Cでの充電に対応しているものの、モバイルバッテリーなどUSB PD対応を謳う機器からでも、専用アダプター以外では充電が行えない仕様となっていました。
そのためUSB Type-C端子で充電が可能だという点の魅力が半減してしまっていたのです。
ところが、RP-PB054を持ち運ぶようになってからというもの、場所を選ばず充電しながら使用できるため、外出先での作業が驚くほど快適になりました。
カフェなど、出先でPC作業をする人ならばマストバイともいえるアイテムです。