タイトルの通り、久しぶりに達磨山を上ってきました。
達磨山は静岡県沼津市と伊豆市との境界にある982mの山である。 山名は、座禅した達磨大師に似ていることに由来している。 ※Wikipediaより引用
標高だけで見てみると大したことは無さそうなのですが、エグいのはその勾配と、引き返すことを許してもらえない地形にあります。
その辺りの解説も含めつつ、本日はその達磨山をおよそ2年ぶりにヒルクライムをしてきた様子をお伝えします。
ヒルクライムにはウィンドブレーカーがマスト
まずはヒルクライム時に持っておいた方が良いウィンドブレーカーについての話を少々。
およそ1,000mで気温は6℃下がります。
上っているときは速度も遅く、力を使っているので寒さを感じにくいですが、下りはそうではありません。
脚が止まり、冷たい風を全身で浴びることで身体が急激に冷えます。
真夏であれば流石に不要ですが、この時期はほんの少し太陽が雲に隠れるだけでグッと冷えるためウィンドブレーカーは持っておきましょう。
ロードバイク向けのウィンドブレーカーはこんな感じ。
このように手のひらサイズにまとまります。
サイクルジャージのバックポケットにジャストサイズです。
ペラペラのポリエステル素材ですが、これを着るだけで下りの身体の冷えが大きく変わるので、ある程度標高の高い山に行く際には持っておくことをオススメします。

(ウィザード)Wizard WZ WB2515 スーパーライトウィンドブレーカー3(撥水加工) WZWB2515 レッド L
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春めいた暖かな気候
前回のライドは小雨がパラパラと降り寒さに震えていました。
今回は日差しもあり、ぽかぽかとした陽気で身体を流れる風も本当に心地よいです。
海沿いを走ってスタート地点を目指す
海岸沿いの堤防から国道414号に入り、そのままひたすら伊豆方面を目指して走ります。
口野放水路の交差点で県道17号へ、伊豆・三津シーパラダイスなどを通り過ぎながらまだまだ南へ。
この辺りでちょっと雲が増えてきて山の天気が心配になってきました。
そうこう考えているうちに、出発してからおよそ30km地点でいよいよ達磨山の入り口に到着。
地獄の始まりです。
最初からクライマックスだぜ
そう言わんばかりのしんどい斜度の坂が待ち受けています。
10%オーバーの坂が10km近くずっと続くと考えていただければ良いでしょう。
サイクルコンピュータに表示される時速も一桁で「これ、自転車押して走ったほうが速いのでは…?」などとあれこれ考えながらとにかく上っていきました。
達磨山が地獄たる所以
ひたすら上るヒルクライムは、引き返せばあとは何も脚を動かさなくても帰ることができます。
なので余力を考えずにひたすら上りに専念できるうえ、「いつでも帰れる」という安心感があります。
しかし達磨山の場合はある地点を過ぎてしまうと帰ることすらつらくなってしまいます。
標高図を見ていただきましょう。
このように、大きな下りがあるのです。
標高にして、100mを一気に下らされます。
その地点を過ぎてから引き返そうと思ったら、また上らなければいけないというジレンマ。
1つ目のピークの時点で既に体力に限界を感じていたらここで引き返すことをオススメします。
ちなみに引き返す目安は真城峠(さなぎとうげ)です。
電波が通じない
達磨山が恐ろしいもう一つの理由がこちらです。
全ての場所ではありませんが電波状況は非常に悪く、圏外となることもしばしば。
マシントラブルやハンガーノックで助けを呼びたくても呼べないような状況にもなり得ますので、くれぐれも準備は万全に、無理をしないことを心がけて臨みましょう。
ここからが本当の地獄だ…
1つ目のピークから下り、再び楽しい楽しい上りの始まりです。
頭を上げるたび、心をへし折ってくる坂が眼前に広がります。
「急勾配注意!」の看板も見飽きるほど。
振り返ってみると、だいぶ上ってきた感がありますね。
戸田峠に到着!
ここもまた1つの選択を迫られるポイントです。
達磨山の山頂を目指すか、修善寺側に下るかを選ぶことができます。
山頂を目指すと言ってもここからはもう2kmほどで斜度もそんなにキツくはありません。
戸田側の風景を一望できるため、見晴らしは非常に良いです。
私も3年ほど前には初日の出を見るため、その時もやはり自転車で訪れました。
今回は一緒に走っていた人がハンガーノック寸前だったということもあり、修善寺側へ下ることになりました。
だるま山高原レストハウス
1kmほど下ると休憩所として有名な「だるま山高原レストハウス」へ到着。
休日ということもあり、観光目的の人やバイクで走りに来ている人など様々。
ちょっと霞んでしまっていますが、見晴らしは良いですね。
ぽつんと浮かんだ「あわしまマリンパーク」もよく見えます。
バイクスタンドがあるのも嬉しいですね。
昼食という名の補給
自転車で走った時の食事は最高です。
私が注文したのは鹿肉ビビンバ丼。
それに黒米ソフトクリームと静岡サイダー。
鹿肉っぽさは全然感じられず、黒米の必要性がよくわからず、サイダーはただのサイダーでしたが最高に美味しかったです!
特にソフトクリームはなめらかで、何個でも食べたいくらい。
真夏には富士方面を上って、途中の牧場でソフトクリームを食べるというのも定番ですし、自転車とソフトクリームの組み合わせはたまりません。
休憩も終わったらいよいよ下りです。
修善寺へ
達磨山は戸田と修善寺の2方向から上ることができます。
私はいつも戸田側から上り、修善寺へ下るというルートを選択します。
修善寺側は戸田側に比べると斜度も緩く、比較的安全に下れます。
とはいえバイクなど交通量は多く、道には葉や枝なども落ちているため、くれぐれもご注意を。
例年より咲くのが遅かった桜も、今ではどこも満開で美しいですね。
足湯→狩野川沿いを走って帰宅
修善寺からは前回のライド同様、伊豆長岡で足湯に浸かり、狩野川沿いのサイクリングロードを走って帰るというルートでした。
走行距離:90km、獲得標高:2,000mという運動不足マンにはなかなかしんどいライドでしたが、天候にも恵まれ、気持ちよく走ることができました。
少しずつ暖かくなっているのだという四季の変化を身体で味わえるのも自転車のいいところですね。
次回は富士か箱根方面を上りに行こうと思います。
それではまた。