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【初心者向け】SSDについてのまとめと、組み合わせたい便利なアイテム紹介

記事内に商品プロモーションを含む場合があります。

皆さんはSSDという商品をご存知でしょうか?

ここ数年で急速に普及しているPCパーツです。

私が初SSDを購入したのが2007~2008年頃で、それなりに経験も重ねているので、本日はそんなSSDについてお話をしていきます。

「SSDってなに?」という人もぜひ読んでみてください。

SSDとは

簡単に説明すると「大きなメモリーカード」です。

内部にメモリーのチップが複数あって、それにメモリーコントローラーが並列でアクセスして…なんていう細かい説明は、興味のない人からすればどうでもいい情報ですので割愛します。

PCやスマートフォンのスペックでRAMと呼ばれる「メモリー」とは異なり、HDDのようにソフトをインストールしたりデータを保存するのに使用します。

所謂「ストレージ」と呼ばれる部品ですね。

HDDが内部で高速回転している磁気ディスクに保存しているのと異なり、SSDはフラッシュメモリーに保存しています。

そのため以下のような特徴があります。

  • 駆動部が無い

  • 読み書きが非常に高速

  • 単価はHDDよりまだまだ高い

それでは、これらの特徴について掘り下げていきましょう。

駆動部が無い

まずは「駆動部が無い」ことの恩恵をまとめていきます。

静かになる

内部で磁気ディスクが高速回転しているHDDと異なり、「大きなメモリーカード」であるSSDは物理的に駆動部分が無いため、音が鳴りません。

HDDのカリカリというアクセス音は結構響きますから、ここが鳴らなくなるというのは静音性へのかなりの強化となります。

特に7,200rpm以上の高速なHDDを使っている人の場合は効果は絶大です。

衝撃に強い

動いているHDDへの衝撃はご法度です。

コツンとぶつけたり、傾けたりと、あれこれ気をつけなければいけませんでした。

しかし、SSDはそういった衝撃には強いです。

スマートフォンやUSBメモリをおそるおそる触る人はいませんよね?

それと同様に考えていただければOKです。

「衝撃に強い」とは「100人乗っても大丈夫」というわけではありませんので誤解の無いようお願い致します。

消費電力が少ない

HDDは起動時や高負荷時に10W以上の電力を必要とします。

それと比較してSSDは高負荷時でも数W程度という商品が多いです。

※HDD・SSDともに一般ユーザー用やサーバー用などで違いが出てくるので、ここではあくまで一般用で話を進めています。

高負荷時だけでなくアイドル時もSSDとHDDの消費電力差は存在するため、常時稼働PCやモバイル用途にも強いです。

特にモバイルに関しては前述した対衝撃性も含めて、SSDはイマドキのPCにはほぼ必須とも呼べるでしょう。

読み書きが非常に高速

ここも「駆動部が無い」ことが影響しているのですが、大きな特徴なので分けて書かせていただきます。

大きいデータを順番に扱うシーケンシャルアクセスはHDDの数倍の速さです。

HDDが100MB/秒前後なのに対し、SSDは400〜500MB/秒を超える商品が今では当然のように存在します。

しかし、シーケンシャルアクセス以上にHDDとの差が大きいのがランダムアクセスの速度です。

実はこのランダムアクセスというのが、普段PCを使っている時のちょっとした動作で生じる一瞬のもたつきに関わってきます。

HDDの場合は「回転しているディスクのあっちこっちを見に行っている」ために、ランダムアクセスはかなり苦手としているのです。

SSDの場合は駆動部分がないため、データがどこにあろうとそんなに影響は受けません。

それゆえに、ランダムアクセスにおいては数百倍の性能差が存在するのです。

SSDに交換すると「OS起動時の速さ」が評価されがちですが、体感においては細かい操作のレスポンスの向上最大のポイントだと、私は感じています。

さて、SSDの「良いところ」はだいたいお伝えしてきましたが、ここからはちょっと注意点について語っていきます。

発熱は無い?

「SSDは熱に強い」と言われたりもしますが、SSD自体が高負荷時には熱を発します。

「駆動部が無いのに熱が発生するの?」と疑問に感じる人も多いかもしれませんが、重いゲームをしている時のスマートフォンが熱くなるのと同じですね。

チップも重たい処理をすると発熱する、ということです。

これが故障に関わるかどうかはともかく、熱が溜まるような場所への設置は避けた方が懸命でしょう。

長寿命?

HDDに比べて長寿命を謳い文句とされていますが、メモリーにも寿命は存在します。

各チップに書き換え可能回数が存在し、それが一杯になれば当然データは保存できなくなります。

内部的に特定のチップに書き込みが集中しないようにして長寿命化が図られている商品も多いですが、「SSDから突然データが消えた」なんて声も耳にしますしバックアップは定期的に取っておいて損は無いです。

また故障の際に、HDDの場合はデータの復旧が可能なことが多いのに対し、SSDの場合はほぼ復旧はできません。

そのうえHDDは「最近変な音がする」などの前兆がありますが、SSDが壊れるときは突然死が多いです。

こうしたことからも「SSDは壊れない」という幻想は捨て、大事なデータはバックアップを取るようにしましょう。

このあたりはどんなメディアでも同じですけどね。光学ディスクも紫外線等で劣化しますし。

HDDでもSSDでも、肝心なのは別媒体に保存しておくということです。

価格(容量あたりの単価)

SSD最大の弱点が価格です。

私が初購入した頃は32GBで数万円という時代でしたので、それに比べれば256GBが1万円以下で買えるというのには驚きです。

とはいえHDDと比較すると1GBあたりの差はまだかなりのもの。

こちらは私が大好きなWestern DigitalのHDDですが、同じくらいの価格で容量は3TBと、実に約12倍もの容量です。

1TBオーバーの大容量SSDも出てきてはいますが、まだまだ価格面ではHDDの優位は揺るぎませんね。

これでSSDとHDDのそれぞれの特性のお話は終わりです。

お次は定番な使用例をご紹介しましょう。

使用例

SSDは高速なものの容量あたりの単価が高いため、数TBのデータを保存するのには不向きです。

もちろん資金に余裕があれば話は別ですが、システムにSSD、データはHDDで分けるのが一般的な使い方です。

私の場合は128GBのSSDをOS用のシステムドライブとして、データ用にはHDDを複数台使用しています。

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搭載しているHDDは1TBが1台、3TBが3台、4TBが1台という構成です。

「うるさそう」「省電力はどうした」という声が聞こえてきそうですね…

こちら全てWestern Degitalの省電力モデルとなっているため、音も消費電力もHDDの中では優秀です。

PCの詳しい構成が気になる方はこちらの記事もどうぞ。

hrktksm.hatenablog.com

価格の問題でこの容量分のSSDを積むのは厳しいですし、一度SSDの速さを体感してしまうとHDDをシステムドライブになど使っていられません。

SSDの価格容量比がHDDに相当近付かない限り、「システムドライブのみSSD、データにHDD」という組み合わせは鉄板でしょう。

メーカー製のスリムなPCケースを利用されている人は、USBの外付けHDDをデータ用ドライブがオススメです。

CPUやRAMが頭打ちになっていないのであれば、SSDへの交換のみでPCが生まれ変わったように感じられると思いますよ。

さて、そんなSSDをどのように設置するのが良いか、オススメ商品とともにご紹介しましょう。

オススメのSSD設置方法

一般的にHDDは3.5インチベイ、SSDは2.5インチベイという場所に設置します。

古いPCケースだと2.5インチベイが用意されていない場合もあり、そういった時に使用されるのが変換マウンタです。

しかし、私がオススメしたいのはこちら。

光学ドライブなどを設置する5インチベイに取り付ける商品です。

こちらを設置するとPCを分解せずに前面からSSDを出し入れできます。

SSDに加え、HDDも1台同じように出し入れでき、USB3.0も2ポート付いているという至れり尽くせりな商品で、私も愛用しています。

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前面から簡単に出し入れできるメリットですが、OSをインストールしたSSDを入れ替えて別OSでの起動を気軽に行えるという使い方があります。

複数のOS環境を1台のPCで使いまわしたい人にはぴったりですね。

SSDをこれから導入する人、すでにしている人、どちらにもオススメできる商品ですので、5インチベイが余っているようでしたらぜひ導入してみてください。

最後に

いかがだったでしょうか。

SSDの特徴からオススメの活用法、周辺機器まで簡単にまとめてみました。

簡単と言いつつ気付けば結構な文字数を書いてしまい、当初の目標であった「SSDってなに?」という人が読んでもすんなり理解していただけるかが怪しいところですね。

自身の文章構成力を反省しております。

長文でしたが最後まで読んでいただきありがとうございました。

補足や「ここがよくわからん!」という部分があればどんどん指摘していただけると幸いです。

ここ数年でSSDは「あったら嬉しい」から「無いと困る」というレベルにまで浸透してきたと考えています。

この記事を読んで、今まで手を出せずにいた人のきっかけとなれば嬉しいですね。

それではまた。

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